きゅうりの育て方

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きゅうりの育て方



きゅうりは簡単に育てることができます。そして、新鮮なきゅうりはお店で売られているどんなキュウリよりもおいしいでしょう。このようなキュウリもコツさえつかめば簡単に育てられます。


キュウリ栽培に適した土壌
きゅうりの育て方で、まず一番大事なのは土壌の状態です。きゅうりに最も適した土とはどういうものかというと、なるべく有機質の多い柔らかい土がいいです。特にきゅうりはツル性のため大変、根が広がります。また、地面に深くもぐらず浅く広がります。あまり強い根とは言えないような柔らかい根のため、出来る限り、土の状態も根が張りやすいような柔らかくてふかふかとした土が良いです。

また、意外とキュウリは肥料をたくさん必要とします。それも化成肥料などではなく有機質の肥料がいいです。根が弱いためにすぐに根やけを起こしてしまいます。このため、有機質のふかふかとした肥料をたくさん混ぜ込んだような土がきゅうり栽培には適している土だと思います。


きゅうりの育て方


土作り
きゅうりを植え付ける場所に、前もって有機肥料をたくさん入れて土づくりを行っておきます。この場合あまり入れすぎてもだめですが、広めの面積に有機肥料を混ぜ込んでいくような感覚が大事です。ツルが伸びる分、根が広がっていきますので、植えつける穴の周囲に少しだけに施肥をしておいても、成長とともに足りなくなってしまいます。

各種栽培方法の解説書などに分量は書いてありますが、重要なのは根やけさせないことと、部分的に肥料をを混ぜ込むのではなく、広い面積の土地全体に十分に混ぜておくということです。この時、きゅうりは根が浅いので、それほど深く混ぜ込まずに表面から20センチ程度耕して、そこに有機質肥料を混ぜておくといいです。

有機質肥料も元肥として適しているものとしては、牛糞や鶏糞などだと思います。鶏糞は与え過ぎによる根やけに注意が必要です。また、ほかには、樹皮を発酵させたものなどのなかなか分解されにくいような有機質肥料が元肥としては適しています。

イメージとしては、弱い肥料を広い範囲に浅くたっぷりと!という感じでしょうか。



きゅうりの土


きゅうりの種まき
きゅうりの種は比較的大きく、1センチ弱の長さがありとても扱いやすいです。この種も発芽しやすく、きゅうりを育てるのに、初めてでも種から育てることが簡単な野菜なのかもしれません。きゅうりの種は水に一晩漬けておくか、もしくは種から根が少し伸びてくるまで水につけておくと良いと言われています。

これを種まきしますが、必ずしも水につけたりしなくても、十分によく発芽してくれます。育苗ポットやセルトレイ、種まき用ポットなどに種まき用の土やバーミュキュライトやバーライト等を入れて、そこにきゅうりの種をまき、十分に水を与えます。

種蒔きに使う土はなるべく自然の土よりも、一回消毒されている土や一回熱処理などをされて雑菌があまり入っていないような土のほうが好ましいです。特に、発芽させるために高温高湿にしていると、発芽直後のキュウリなどはそういった土に含まれている菌などに弱いですので、なるべく苗まで失敗を出さずに作りたいという場合は、種まき用の土を使うのが良いかもしれません。しかし、十分に気温が上がってからの直播きや、屋外で発芽させることが出来る場合はあまり問題がおきません。
また、畑の土などはあまり問題はないのですが、ジメジメとした日当たりの悪い場所からとってきた土などはカビや藻類が発生しやすいようです。種が発芽するカビなどが発生してしまうこともあります。こういった土はキュウリなどの発芽には適していませんので使わない方がいいです。

キュウリの発芽に必要な温度は他の夏野菜と比べると低く、比較的低温でも早く、発芽適温は25度~30度くらいです。これよりずれていても可能です。条件がよいと2,3日程度で発芽してきます。家庭菜園で育てる場合には種まきをした後、室内の窓際の光が当たるような所へ置いておけば昼間、温度が上がり数日で発芽すると思います。またいつまでたっても発芽しないようであれば、種が腐ってしまっていますので新たにまき直したほうが良いです。

きゅうりの育て方  きゅうりの育て方


きゅうりの発芽後の管理
発芽後の管理はなるべく低温に当てないという事を気をつけます。キュウリは大変寒さに弱く、一度でも低温に当たってしまうと、次の日には元気がなくなり、成長が止まって、やがて枯れてしまいます。さらにもっとひどいと、次の日にはかれているという状態になります。これほど、寒さにたいして顕著に枯れていくという野菜はなかなかないのではないでしょうか。

およそキュウリは15度を下回ったあたりから危険な状態なると思われます。一時的に15度を下回るぐらいでは問題がありませんが、最高気温が15度にも行かないような状況では、ほとんど枯れてしまう可能性が高いのではないかと思われます。そのような事を解決するために寒さに強い接木のきゅうり苗がたくさん販売されています。この接ぎ木苗の台木はカボチャの1種を品種改良して作られているのですが、およそカボチャと同等程度に寒さに強いです。カボチャの耐寒性はかなりのもので、平野部では4月に露地植えしてもよほど寒くないかぎり枯れません。

これを自分で種から作る場合には、きゅうりの台木となる台木用品種の種を手に入れて、そこに接ぎ木をしていくことになります。しかし、キュウリの接ぎ木は難しく、穂木と台木の両方を根を切らないまま、融合させてから切断するという方法をとります。家庭菜園でキュウリを作るときにここまでするのは大変にめんどうですので、実生苗でキュウリを育てることになると思います。

屋外が寒いうちは、寒さに当てないように室内で管理します。昼間は出来る限り光が当たるような環境にします。また、ビニールなどで覆いをしてしまうと、あまりに暑くなってキュウリが蒸れて、かれてしまいますので、開口部を大きく開けるなど、気をつけなければいけません。また、育苗ポットやセルトレイなどが乾燥してしまうとかなり急激に枯れていきます。そのため、水切れには大変気を使わなければなりません。セルトレよりも育苗ポットの方が土の容量が多いので水切れの心配も減るのではないかと思います。

また、このようにもきゅうりと言うのは大変に弱く、自宅で育苗すると、この段階でかれてしまう株が多いので、多少を多めに苗を作っておくことをおすすめします。ある程度、余裕を持たせて種を蒔いておくと良いかもしれません。

種袋の説明書には、一カ所に三粒ずつ点蒔きするとありますが、きゅうりの種と言うのは改良品種の場合とても高いです。これらの品種はほとんどが節成りと言われている品種で、キュウリのほとんどの節々に雌花がついて、きゅうりがドンドンとなってきます。しかし、この種は非常に高く、一粒で50円近くするようなものもあります。

これらを一カ所に三粒ずつ蒔いて、一本に間引きするというのでは、大変もったいないことだと思われます。下手をすれば苗が買えてしまう値段になってしまいます。ですので、節なりのきゅうりを播種する時は一粒ずつ蒔いて作ると良いと思います。また、節成でなく固定種の地這いキュウリなどは種が安いため、また、種によって成長が弱いものがあるため、三粒ずつまいて一番元気なものを残すということが必要となってきます。

きゅうりの育て方、種まき  キュウリ発芽













きゅうりの苗の育て方
きゅうりの苗作りをしてみるとわかるのですが、実際に自分が種から育てたきゅうりの苗と、市販されているキュウリの苗では、全く茎の太さや葉の大きさが小さいということに気がつくと思います。これらは、いかに売られているキュウリがたくさんの肥料を与えられているかということがわかります。

家庭菜園でキュウリを種から作る時に、そこまで的確に肥料と水を与えて、ビニールハウスのような高温、高日照を保てる状態で栽培管理することは難しいですので、あまりキュウリの苗の出来映えを気にすることはないかと思います。これらの作った苗が多少小さく、弱々しいとしても苗を植え付けてしまえば、すぐにきゅうりは大きくなっていきますので、あまり小さい苗だからといって心配するようなことはありません。

しかし、あまりに悪い環境で長期間育苗してしまったときは、ひょろひょろの茎が20節以上伸びてしまったということでは、その後の成長に影響が出てくる可能性がありますので、適切な時期に播種して育苗するように心がけるべきだと思います。

また、もし、高温、高日照を確保できる時期や設備があるのなら、液肥や化成肥料などを規定の薄さに薄めて与えて市販の苗のような太く、葉が大きく、緑の濃い苗を作ることも可能です。この場合、根から病気の菌が入ってしまうことがありますので、土は購入した菌の少ない土を使用してください。

きゅうりの苗選び
キュウリの苗を購入する時は、どこを選べばいいかといいますと、節なりのキュウリの品種を選んでください。よく安い苗だと節成りではない品種が使われています。地這いと書いてあったら 節なりには成りません。また、接ぎ木であるか自根である実生苗(みしょうなえ)であるかを確認してください。4月のうちに植えたいのであれば接木苗がお勧めです。接木苗は高価なため、ほとんど節なりの品種を使っていると思います。

節なりといっても、主枝の雌花率が50%くらいからだと思います。地這い胡瓜は主枝にはほとんど着果しません。ほとんど、子ヅル、孫ヅルに着果しますが、それでも、感覚的には雌花を見つけるのが大変なくらいです。また、節なり以外に房なりという表現をするものもあります。これは、1節に2個以上のキュウリがなることがあるという品種です。それらもとりわけ多収というわけではなく、長期間に渡って収穫できるかどうかが重要なのであまり差はないかもしれません。

また、ベト病とウドンコ病には耐病性あるものがいいです。このような品種かどうかは、専門店でない限り、品種名から即答できる店員さんは少ないとおもいますので、苗売り場で品種を見たら、スマホや携帯でインターネット検索してみてください。
 
きゅうりの育て方 きゅうりの苗



春夏用の品種と、夏秋用の品種
販売店で時期によって売られている品種が変わります。4月、5月に売られている品種と7月に売られているキュウリ苗の品種は異なります。これは、耐暑性があるものかどうか、日照時間が長くなっても雌花が安定して発生するかということによって、夏秋用のキュウリの品種というものが存在しているからです。

万能の品種もあります。夏場の高温や突然の夕立ちをものともせずに、葉が一枚も枯れることもなくピンピンしているもの、これらは春も夏も使えます。また、夏秋の品種は地這い胡瓜が使われることもあるようです。これは理由があり安いからというだけではなく、夏秋でも雌花の発生が安定していることと、耐暑性においては節なりよりも地這いの方が強いことが多いからだと思います。


きゅうりの植え付け時期
キュウリは本葉4,5枚で定植するのが基本とされているようです。品種によっては3枚でというものもあります。早く植えれば植えるほど、草勢は強くなります。つまり、茎が太く葉が大きく、成長が激しくなります。これは根が広がり、栄養分を初期からたくさん吸うことができるためです。一番は直播きです。もちろん、気温、地温が十分に上がっていることが条件です。

4月中~5月初めくらいに定植するのが一般的です。5月の中頃まではビニールでカバーをしておくほうが成長が早いです。4月に定植するなら接木苗がどうしてもいいと思います。最近の天候不順で、寒さが急にぶり返したりすることが多くなりましたので寒さに強い接木苗がいいです。

肥料は、元肥を土づくりの時に混ぜ込んでおけばあえて植え付ける時に与えなくてもいいです。また、無理に根の近くに強い肥料を施肥すると根やけして枯れてしまいますので、注意が必要です。植え付けは、育苗ポッドの土がうっすら埋まるくらいに土をかぶせて、上から土を抑えて一体化させます。定植後には1L以上の十分な量の水を必ず与えます。きゅうりは植え付け後に水不足で枯れることが多いです。十分すぎるくらいにしっかりと与えておいたほうがいいと思います。

植え付け後、寒さに当たると実生苗の場合は一気にだめになりますし、接木苗でも成長の差が歴然となり早くから収穫が楽しめますので、4月に植える場合にはビニールのカバーをすることをお勧めします。これは上部は開口してオープンにしておきます。この方法は、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが、「行灯(あんどん)仕立て、囲い」と呼ばれるようです。元々は、肥料袋などを両端をカットして使っていましたが、今では専用のビニールが売られています。
きゅうりの育て方  きゅうりの苗の植え方


きゅうりの支柱の立て方
植え付け時には仮支柱をします。これは30cm程度の短いもので構いません。行灯仕立てなら支柱はいりません。ある程度の長さ、10節近く伸びてきたら本支柱を立てます。キュウリはV型の支柱の組み方をするものが多いです。2.4mの支柱をVの字に地面近くでクロスさせて、それをいくつも並べて作っていきます。

家庭菜園ではきゅうりネットが一番一般的で楽だと思います。アーチ型支柱か、2.4mの長い支柱を垂直に挿していき、ネットを張ります。また、きゅうりネットは緑色の小さいものと、白い業務用のきゅうりネットというものがありますが、圧倒的に白いほうが安いです。扱いづらいですが、200円以下で18mです。緑のものは安くても1.8mで100円です。しかし、緑の方は毎年使えるので、面積によっては緑のほうがいいかもしれないです。


きゅうりの摘心、整枝
植え付け後から収穫までの摘心などの整枝は、節なりきゅうりの場合にはとくに何もいりません。品種の説明書を読むとその品種に最適な整枝方法が書いてありますのでそれを参考にすると良いかと思います。こういうのは品種によって樹勢、草勢が異なり、それぞれ最適な、最高収益をあげられるような整枝方法が種苗メーカーのホームページや種袋の裏に書いてあります。

それらを参考にするのはもちろん正しいことなのですが、それは畑で環境が万全である場合の話で、得てして庭やプランターなど条件が完全ではない場合には話は少し変わってきます。

まず、ほとんどの場合、7節程度までは全ての雌花は除去するようにとあります。また、わき芽、側枝は除去するようにとあります。これは、雌花は実がつくと主枝の成長が阻害されるから除去してもいいですが、家庭菜園では早く収穫したいですよね?だとすると、除去せずに大きくしたいところです。ただし、温度が上昇していない時期だと一向に実が大きくなりませんので、そのように早期に着果した実は除去してもいいかもしれません。

個人的に思うのですが、わき芽、側枝は、伸ばすとその分、根が伸びるわけでして、家庭菜園のような場合は十分に初期のうちに根を伸ばしてやって、草の勢いを強くすることが必要だと思っています。おそらく、生産者にとってはベストとなる条件かもしれませんが、必ずしも同じ条件で同じ結果を期待しているわけではないので、家庭菜園で収穫量が最大となる方法を探していくべきなのだと思います。

経験上、きゅうりネットを使うのであれば枝数が増えても問題ありませんので、基本的に放任栽培です。そもそも、ベランダや庭ではそれほどキュウリの草勢は強くならず、あまり、わき芽、側枝も伸びません。きゅうりは主枝の摘心や側枝の摘心をするたびに、勢いが弱くなっていきます。畑で育てたキュウリは茎の太さが1cmを超えるのが普通です。葉も顔くらいの大きさがあります。しかし、ベランダや庭ではこうはいきません。

少しでも、草勢、樹勢を強くするために、あえて、摘心や側枝の除去は行わないほうがいい状態を保てるのではないかと思います。

また、そういうことからいっても、すぐに主枝を摘心する地這い胡瓜の栽培はそういう場所での栽培には向いていないと思います。


きゅうりの開花から着果
キュウリの雌花があれば、全てが着果します。ほとんどの品種で、単為結果性という性質があります。これは虫などが受粉しなくても、雌花だけで実ができるというものです。また、条件が悪いと実が肥大しませんので、そのような時は環境の改善を考えてみてください。
きゅうりの育て方



きゅうりの収穫時期
キュウリは開花後、2週間程度で収穫となります。ちょうどいい大きさで収穫することが数多く収穫するポイントです。3,4cmになったら、3日程度でとらないとあっという間に巨大キュウリになります。
きゅうりの収穫
キュウリは気候が良ければどんどんと収穫できて、びっくりするほどたくさん収穫することができます。簡単に豊作気分を味わえるところが家庭菜園での最大の魅力かもしれません。

取りそこねて巨大化したキュウリ
収穫する時期を過ぎると、2,3日ですぐに巨大化してしまいます。これはある意味貴重で、お得なものです。種が大きく硬くなってしまうのですが、そこまで成長する前でしたら、中々食べられます。流通規格の中であのサイズと決められているだけで、多少大きいくらいが収穫できる重さを増やすことができそうです。

スーヨーキュウリの収穫
中には昔、広く作られていたスーヨーキュウリの種や苗が売られています。改良品種で短形でイボがすくなく水分も増えていて食べやすく、作りやすいものもあります。
原型はこのように不思議な形とでこぼことした表面のキュウリです。味は、今食べているキュウリと同じ感覚で食べると、あれ?とおもうかもしれません。



追肥、摘心、わき芽をとる、摘葉
追肥はもっとも大事な作業の1つです。継続して収穫するにはぜひ与えたほうがいいです。
摘心は最近多い新しい節成品種では、必要ないのですが、もうこれ以上、このツルを伸ばしたくないというときに行います。
摘葉は、収穫し終わった時にその節についている葉を取り除きます。キュウリが節に付いているときはまだ取ってはだめです。実が大きくなれません。 葉を取るといい理由は日光を他の枝に届かせることができることです。だいたい、ほおっておいても、わき芽がのびてきて、3,4本のツルが伸びてくると思います。これらの他のツルのまだ収穫していない節の葉に光がよく当たるようにして、大きく、糖度の高い実を得るためにも、古い葉は取り除いていきます。また、うどんこ病などの病原菌がついた葉は他へ広がらないようにとり除きます。実がついていたら、収穫後、取り除きます。真っ白になった葉の付け根でもキュウリの実は大きく成長出来ます。

きゅうりが枯れる時
梅雨があけ、夏に入り出した頃に枯れることが多いようです。特に、猛暑の後に来る夕立ちがあると、翌日には綺麗にしおれていることが多いです。また、7月でも梅雨が少し短いと枯れてしまうことが多くあります。これはべと病に対する抵抗性があると枯れずに持ちこたえられたりします。
きゅうりの病気
うどんこ病とベト病、つる割病、つる枯病、ウィルス病などが主な病気です。

きゅうりの育て方  キュウリ栽培
きゅうりはある日突然枯れていたりします。難しい野菜です。


きゅうりの害虫
ウリハムシ、エカキムシ、ウリノメイガ、アブラムシ、オンシツコナジラミ、アザミウマ、コガネムシ、甲虫類の幼虫、ネキリムシ、ハスモンヨトウ、ナメクジなどがいます。

頻繁に遭遇する可能性があるのは、苗を自分で育てるならナメクジ、夏の暑い時期にはウリハムシ、バークチップなどに甲虫が産卵した場合には幼虫が根を食べて進むため、急にしおれて枯れてしまうことがあります。



きゅうりの育て方のコツ
きゅうりを家庭菜園でたくさん収穫するために何がいいかと考えてみると、やはりいい条件で育てることが1番いい方法だと思います。

確かに品種によって多くとれる、あまり取れないというものもありますが、節成きゅうりであればほとんど収穫できれる量は大差ないと思います。よく、多収性にすぐれると書いてあるものもありますが、それは本当に同じ条件で何割か増えるというだけのことです。

そもそもそれだけの違いがでるほど、本来とれるべき量のきゅうりを収穫できていないと思います。普通の節なりきゅうりであれば、地植えで1株から40本以上収穫できます。また、家庭菜園などで形にこだわらなければ、もっとたくさんのきゅうりを収穫することができます。

このようにたくさんの収穫をするためには、まず長い期間きゅうりを栽培することができるというのが1つの条件になってきます。真夏の暑さは、日本中どこでもほとんどの場所で大変暑くなりますので、きゅうりとっては非常に厳しい状況となり、枯れてしまいます。

そういったことを考えると、家庭菜園は露地で栽培することになりますので、ほとんど終わる時期が同じだといえます。

栽培する期間を長くするためには、前倒しでいち早くキュウリを植え、育てるということがポイントとなってくるようです。なるべく早い時期に少しでも暖かくして植えることができるのが1番理想的です。

そのようにすれば長い期間きゅうりが栽培できますので、結果的にたくさんのきゅうりを収穫することができます。こうなってくるときゅうりの育て方でいちばん大事なのは、4月の寒い時期にいかにきゅうりを保温してかれないように育てるかということになってきます。

基本的にはマルチとビニールトンネルやビニールの囲いなどすることが挙げられますが、やはりきゅうり自体は寒さに大変弱く、少しでも気温が低下するとすぐに枯れてしまいます。夜の最低気温が15度を切るようなときは、非常に危険な状態だといえます。

しかし、夜間の最低気温が15度以上になるのはだいぶ暖かくなってからになるということになります。たとえビニールトンネルをしていてマルチをしても、昼間の温度が上がりますが夜間の温度は外気温と同じぐらいまで下がってしまいます。

そのためどれだけ寒さに強いかということが重要となってきます。しかし、これは品種によってあまり強いものがあるとは思えません。そこでよく使われているのが接木苗です。かぼちゃの台木にきゅうりの苗を接ぎ木します。

この方法によって、寒さにとても強いかぼちゃの力が発揮されて、かなりの低温までキュウリが枯れずにすみます。

また、気温が上がりきらない肌寒いような時期からもたくましく成長してくれます。そのため、多くの量のキュウリを収穫することができるようになります。そう考えると、家庭菜園でキュウリを育てるときには接木苗というのはほとんど必須条件ではないかと思います。

また、きゅうりが夏場に枯れてしまうのですが、秋にも少し収穫することができますので、そういうことを狙って少し遅めの栽培パターンもあります。気温が上がってからきゅうりを植え付ける育て方です。第二弾のきゅうりとして種をまいて、自分でな苗を育てたりしてもいいかもしれません。

この時は、気温が十分に暖かいので、もう接ぎ木する必要もありませんので自分で苗を作ることができます。

今度は真夏の高温という問題が出てきます。いかに夏場の暑い時期を耐えられるか、また、べと病、うどんこ病などの病気に耐えられるかということが重要になってきます。

夏場の暑さに耐えられるきゅうりや耐病性というのは品種によっては、かなり良いものが出ていますので、これは自分で品種を選ぶことで対処できるかと思います。

おいしいキュウリを作りたいのであれば、おいしいキュウリの品種を買うことがいちばんですが、苗を買うと種類が選べなくなってしまうので、自分で種から育てて作れるほうがいいと思います。

第二弾として植えるきゅうりは、自分で好きなものを選んでみることができます。ほとんどの売られているきゅうりでもほとんどがおいしいものばかりだと思いますが、あえて自分でこれはどうかと試していくのも1つの楽しみだと思います。

ただ夏に強かったり、耐病性が強かったりすると、あまりおいしくないような気がします。

意外とおいしいキュウリがあったりします。大手の有名なメーカーのきゅうりよりもキュウリに特化した種苗メーカーなどがありますので、そういうところで一般に知られていない非常においしいキュウリなどがありますので、試してみるといいかもしれません。




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