昔のきゅうりはおいしくて、最近のきゅうりはまずいか?
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昔のきゅうりはおいしくて、最近のきゅうりはまずいか?
きゅうりの品種の感想などで、昔ながらの品種は美味しくて今時のきゅうりはあまり美味しくないのだということが書いてあったことがありました。
しかし、本当に昔ながらの品種はおいしいのでしょうか。以前、伝統的な品種であるおそらく一昔前に一般的だったような味わいのきゅうりというものを栽培してみました。
確かに今のきゅうりと違いだいぶ作りづらいところがあったのですが、味が美味しいということで楽しみにしていました。
実際には、なんか勢いを出せずにいまいち不完全な成長に終わってしまいました。それがいけないのかもしれません。
そして遂に苦労した結果、出来上がったきゅうりが収穫でき、早速食べてみることにしました。評判通り皮が柔らかくたべやすかったです。味はみずみずしくていいのですが、きゅうり本来の味がするというほど凄いものではありませんでした。
ただ、明らかに特徴的だったのが収穫した後、半日ほど部屋に置いておいただけで柔らかくなってシワシワになってきました。これはとても現代社会の流通システムでは販売できないきゅうりだと思いました。
一方、今主流の一般的なキュウリの品種を栽培して食べてみると品種によってさまざまな味がありました。なかでもおいしさを追求した品種というのは確かにほんのりと甘みがあり大変おいしいものでした。品種によっては、まだ味を良くしようという配慮が足りなかった時代のものもあり、若干食べた時の甘さなどが少ないものがありました。
そして何よりもこれらのキュウリ品種に共通していることは何日間部屋に置いておいても、ほとんどやわらかくなることありませんでした。これがいわゆる販売しやすくするための日持ち性が良いということなのだと思います。
この品種改良の技術がなかったらスーパーなどでキュウリを買うことができません。こういったことは、メーカーの功績なのかもしれません。個人的に思うには昔ながらのきゅうりが美味しくて改良品種がおいしくないと言うのは、古い話のようで最近では全くそういう感じでもありません。
さらに、何種類か作ったのですが、本当にこれは明らかに美味しいなというものが1つありました。これは苗で手に入れるのは1回しか見たことがありませんでしたが、また欲しいという品種です。夏の一時期しか店頭にありませんでした。きゅうり専門の開発組織が品種改良したものです。病気に強いという感じではなく、味を追求して、夏の一時期に短期間で収穫して食べる、貴重なものといった感じです。